借りる場合
家やアパートを借りる時は、新聞の不動産広告やエージェントを利用します。また、借り手が新聞に広告を出す方法もあり、その場合は、部屋数・立地条件・家賃の条件や、日本人であることなどを明記します。賃貸には、普通の賃貸形式fremlejeと言って、所有するアパートを期限を決めて又貸しする形式があります。この場合、2年を経過すると法律上借り手に有利な権利が多く発生するので、貸し手が2年毎で契約更新をするケースが一般的です。
希望物件が見つかって下見をし、賃貸を決めた時は、通常3ヶ月分の敷金を支払います。これは、退去時に修復や清掃代を差し引いた後、返金されます。
- 入居前のチェックポイント
- 冷蔵庫やレンジ、水道や暖房など、備品や器具が機能するかどうか、床、ドア、壁などの破損状態などをきちんとチェックします。
前者については、オーナーに修理を依頼し、後者については、オーナー立ち会いのもとで、破損部分を細かく調べてリストや契約書を作ってサインをもらっておきます。リストと一緒に、日付け入り証拠写真を撮って保存しておくのも一案です。最近は、退去時の破損状態の意見の食い違いで、敷金がきちんと返ってこないケースが増えているので注意して下さい。
- 部屋の清掃状態をよく調べます。退去時に元の状態にして出ていかなければならない場合、特にこれは重要です。
- 入居の場合、法律で定められた書式の契約書にサインすることになりますが、立ち退きの場合にどのくらい前に連絡しなければならないか、(自分と家主の両方の都合で)合意を取って明記したほうが良いでしょう。
- 入居してからの注意
- 備品や器具の故障、家の設備の故障が生じたら、不動産会社またはオーナーに連絡して、修理を依頼します。自分で手配すると、費用も自己負担になるので注意して下さい。
- アパートの備品や器具の修理は、管理組合から派遣された専門家が行います。それにかかる費用は、毎月一定額を居住者が支払って、組合が積み立てます。
- 室内のペンキを塗ったり、ランプを吊るすのは、入居者の仕事です。
- 退去時の注意
- 入居前にチェックした住居の破損状態を、管理人又はオーナー立ち会いのもとに一緒にチェックして、修復や清掃代金を差し引いた分の敷金を返金してもらいます。
- 解約は、通常3ヶ月前に家主に通知します。それ未満の場合は、退去後も残りの月数の家賃を支払わなければなりません。
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生活情報は、96年発行の『デンマークに暮らす』から引用しております(1995年秋現在の情報です)。改訂版の発行に伴い、徐々にアップデートしてまいります。