デンマークの概要


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  • その他の行事

    1. 幼児洗礼(Barnedaab)
      当国の法律では誕生1年以内に新生児に名前を付けて、人民登録を済ませなければいけないことになっています。普通は6ケ月以内に幼児洗礼を行い、その時に名前を付けます。これは教会事務局か付近の教会で相談すれば、すべて便宜を図ってくれます。
      洗礼式は通例日曜日の教会礼拝と共に行われます。赤ちゃんは男女にかかわらず、真白で長いワンピースのような洗礼服を着せられますが、この服は、家族代々使った服が多いようです。この洗礼服を着て初めて食事を取り、眠らなければいけないとされています。
      赤ちゃんを抱くのは名付け親で、この人達はいざという時に両親に代わって養育を引受ける、あるいは子供の精神的支えになると誓った人達で、往々にして両親より若い世代の兄弟、親友が選ばれます。午後からのパーティーは他のものと全く同じです。
      助言:プレゼントは長く持てる金、銀製の物が喜ばれますが、現在は服も多いようです。
    2. 結婚式の前の騒ぎ(Polterabend)
      花婿は男性の友達だけで、花嫁は女性の友達だけで結婚式の前にパーティーを持ちます。昔は男性達が花嫁を、女性達が花婿を式の前日に誘拐してからかったそうです。現在は、翌日の式に支障ないようもっと前に行われます。心変わりしないかとおどかしたり、からかう一種のお遊びです。結婚する罰として、突飛な事を要求します。例えば赤ちゃんの格好をして町中練り歩くとか、通りに立って歌を歌わせるとか、それぞれ友人達が一番突拍子もない罰を考えてくれます。
    3. 結婚式(Bryllup)
      市役所か教会かどちらでもできます。式及び披露宴の費用は以前は花嫁の両親が持ちましたが、現在は当人達で持つのが普通です。特に日本と違いませんが、花嫁の衣装は新しい、古い、借りた、青い、と4条件を備えた何かを付けるという習慣があります。花束を選ぶのは花婿の責任です。また、花婿はその前夜から式まで、花嫁を見てはいけないという縁起を担ぎます。
    4. 銀婚式(Soelvbryllup)
      結婚して12年半経つと銅婚式のパーティーを持ちますが、何といっても25年の銀婚式の方が大掛かりでしょう。これはまず当人の子供、友人が企画実施するのが普通で、それも当人達に知らせないように、こっそり準備するのが良いとされています。まず、家の玄関前に大きなポーチを飾ります。これはリースする店がありますが、手作りも少なくありません。こっそり飾るのですから、大抵どこかで仕上げておき、夜中に立てます。結婚記念日の早朝6時半頃に吹奏楽器の音楽家と共にこっそり集まった家族、友人が、家の前でお祝いの歌を2、3曲歌い、当人達を起こします。それから朝食パーティーが始まります。大抵は当人達も知っているので、きちんと用意してあるのが現状です。ほとんどの人は仕事に行く前に参加しますので、大体9時頃にはお開きとなるようです。夜は正式に晩餐会を自宅あるいは外の会場でもちます。
      助言:朝食パーティーは不意に訪問しても良いので、もし親しい人がそうだと知ったら、ちょっとしたプレゼントを持っていくと喜ばれます。ただし当人に内緒で準備する時もあるので、前日には行かない方が良いでしょう。パーティーに招待されたら、服装はフォーマルです。プレゼントは特に銀に関係する物でなくても構いませんが、少し豪華な物を持参した方が良いでしょう。
    5. 満の誕生日(Rund foedselsdag)
      満30歳、40歳、50歳などの満になる誕生日を大々的に持つ習慣があります。大きいパーティーになると約1、2カ月前に招待状が来ますので、なるべく早く返事を出すと招待側は助かります。服装は指定がなければホスト側に聞いても構いません。プレゼントも家族に聞けば良いでしょう。
    6. 葬式(Begravelse)
      教会に家族、親しい友人知人のみ集まり告別式を非常に静かにひっそりと行います。土葬の場合は、お棺を墓場の中に降ろして土が置かれるまで見守ります。火葬の場合は、家族であってもお棺が教会から出されるまでしか見送りません。その後、家族、友人だけで静かにお茶の時間を持ちます。
      助言:香典の習慣はありませんが、霊前の花か花輪を持参します。
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      デンマークの概要は、96年発行の『デンマークに暮らす』から引用しております(1995年秋現在の情報です)。改訂版の発行に伴い、徐々にアップデートしてまいります。